第2回意見交換会と市内放射能対策最新情報(2011年6月29日時点)

6月27日午後5時より市役所にて第2回意見交換会が開催されました。出席者は前回と同じ陳情者を中心とした保護者と市長、担当課長及び課職員。23日・24日の放射線測定結果を踏まえ今後の定期測定や共同測定について意見交換を行い、またこの1週間で新たに打ち出された国立市の放射能対策についても報告がありました。以下は職員の話を聞いて簡単にまとめたものです。

空間放射線量の継続測定

市内における空間放射線量は23日・24日測定した箇所を中心に定期測定を実施。また別途放射線量が高い場所等は要望に応じて市民と共同で測定を実施。測定に利用する機種はDoseRAE2 PRM-1200で、高い数値に関しては都の支援を受けより高性能な測定器で再計測を行うなどの対策を実施。

私立保育園・幼稚園等の空間放射線量測定

29日より3日間市内25箇所(園側から希望に応じて)にて空間放射線量の測定を市職員が行います。実施方法は23日・24日と同じです。私立に関しては国立市役所の管轄ではないため、市へ要望してもあまり意味がありません。園側から依頼があれば市や市民ボランティアで今後も継続的に測定を実施できる可能性もあります。

市内農産物の放射性物質検査

葉物、果菜、いも類から1点ずつを7月上旬に検査機関へ依頼します。測定項目は放射性ヨウ素(131)及び放射性セシウム(134, 137)。また東京都は8月24日・25日に都内農産物の検査を行う予定。国立市は都の結果や福島第一原子力発電所の状況により検査の継続等を判断。

市独自の放射線基準

元々国立市では年間1ミリシーベルトを中心に考えていたので、今後川口市など他市を参考に検討予定。ただし安全基準ではなく、今後の被爆を最小限に抑えるためのもの。

土壌検査

測定箇所の検討など予算に応じて検討が必要。もし出来るのであれば公園など全箇所を検査し数値を把握しておきたいという職員の意見もある。検査箇所は担当部署が複数になるため国分寺市など近隣自治体を参考に早急に行いたいとのこと。公園の砂場に関しては毎年消毒を行っているが、例えば5cm部分を除去するという検討もされている(除去後の土をどこに保管するかも検討課題)。

その他、次回は1週間後を目処に開催予定なのでまた進歩状況をお知らせします。各事項及び対応の詳細は国立市役所の公式発表をお待ちください


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クニッター

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